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ここは第6学区の一角にある倉庫の中。そこにあるのは・・・地獄(せいさい)の実現。 「ギャアアアアアアァァァァッッッ!!!アアアアアアァァァッッ!!!!」 「オラオラオラ!!!もっと、泣け!!喚け!!叫べ!!この林檎ちゃんをもっと満足させろよぉ!!!」 「アンタみたいな出来損ないに恥をかかされた私の身にもなってみなさい、桜・・・!!」 「心配いりませんよ、春咲桜。静かに・・・受け入れなさい」 「そんな理由で救済委員に・・・あなたは風紀委員にふさわしくない!!よって、これはあなたへの罰です!!」 「ガアアアアアァァァッッ!!!!!アアアアアアァァァッッ!!!!!」 地獄の中心にいるのは・・・春咲桜。今彼女は過激派救済委員から制裁という名の暴力に晒されていた。 春咲の左手首には手錠の片方が繋がれ、もう片方はすぐ傍の鉄柱に繋がれている。 『劣化転送』を用いれば手錠を外すことはできるが、林檎の『音響砲弾』がそれを許さない。 現在春咲は林檎と躯園からは殴打を、刈野からは名前の入っていない焼き印を体に押し付けられている。 着用している風輪学園の制服は既にボロボロで、その隙間からは包帯が見え隠れしている。 「自業自得的な報いって言った所かしら?それにしても・・・琉魅、あなたの『絶対挑発』ってホント便利的な能力よねぇ」 「そりゃ、何たってあたしの自慢の能力だもん。救済委員になった理由や目的を吐かせることくらい造作もないって!」 「・・・にしても、ちょっとやり過ぎじゃねぇか?いくら、今後のためとは言え・・・」 「だからこそ、ここで断固たる制裁を与えねばならない。俺達救済委員のためにな」 「麻鬼の言う通りだ。これは、単なる見せしめじゃ無い。金属操作、それはお前も理解した上で、作戦に参加しているのだろう。 それとも・・・お前も『裏切り者』になりたいか?」 「いや・・・なりたかないけどよ・・・」 麻鬼と雅艶の言葉に強く反論できない金属操作。金属操作自身、春咲が『裏切り者』であるという判断に異論は無い。何せ、現役の風紀委員だからだ。 何時春咲から自分達の情報が他の風紀委員に漏れるかわからない。過去に、風紀委員から犯罪人のレッテルを貼られた金属操作にとっては、春咲の行動は許し難かった。 だが一方で、これ程の制裁を与えるのはやり過ぎではないのか?そう考えてしまう自分がいることも確かなのである。 「羽香奈さん」 「何ですかぁ?七刀さん」 「後程あなたの能力と私の能力を併用して、春咲桜の記憶を“断裁”します。その時はよろしくお願いします」 「OKっす!」 羽香奈と七刀のやり取りを見て、金属操作は制裁を受け続けている春咲に目を向ける。春咲は、制裁の終盤に七刀の『思想断裁』により記憶を消されることになっていた。 それは、自分達救済委員の情報が漏れることを防ぐため。そう、雅艶は言っていたが・・・ 「(・・・くそっ!!何だよ、このモヤモヤとした気分はよ!!)」 金属操作の心中に、本人にもわからないモヤモヤが溜まり始めていた。 「カハッ・・・ゴホッ・・・」 「ハァ、ハァ。・・・こんな所かしら。少し休憩しましょうか?」 「賛成~い。躯園姉ちゃん。あたしの手を見てよ。桜を殴り過ぎて赤くなっちゃったよぉ」 「それは・・・血ではないかしら、林檎さん?」 躯園、林檎、刈野による制裁は小休止に入ったようだ。まるで運動後の休憩のような雰囲気を醸し出す3人。 そのすぐ近くに血塗れで倒れているのは・・・春咲桜。何とか意識はあるようだが、その目はもはや焦点が合っていなかった。 「春咲さん。そろそろ“断裁”してもよろしいのですか?」 「・・・まだまだ。こんなもんじゃ足りないわよ、七刀。私が受けた恥辱は・・・こんなもんじゃないんだから!」 「林檎ちゃんもまだ物足りないなぁ。こんな気持ちを味わえちゃうんなら、あたしも救済委員に入ってみようかな~。どうかな、躯園姉ちゃん?」 「あなたなら大丈夫よ、林檎。桜のような出来損ないなんかとじゃあ、話にならないわ。『劣化転送』。私の見立ては正しかった。クズにはお似合いの名前ね、フフッ。 それに引き換え・・・あなたは優秀よ、林檎。『音響砲弾』。いい名前ね。さすがは、私の“唯一の”自慢の妹。愛してるわ」 「ありがとー!!あたしも大好きだよ、躯園姉ちゃん!!」 躯園と林檎のやり取りを、春咲は焦点の合っていない目で見る。あれが、普通の姉妹が描く光景。あれが、普通。 なのに・・・何故自分はこんな目に合っている?何故自分を血を分けた家族は助けてくれない?何故家族の手によって自分は血塗れになっているのか? 「(・・・もう、いいや。全部・・・全部私がいけなかったんだ。こんな、こんな無謀なことをしたから・・・)」 春咲の思考が・・・闇に染まっていく。その色は・・・絶望の色。 「(もう、目を閉じよう。そうすれば・・・あんな光景、見なくて済む。気を失えば・・・痛みも感じない・・・)」 底知れない絶望の深みにその身を沈めて行く。 「(そうだ・・・。もう死んじゃえば・・・こんな思いもしなくて済む。こんな・・・こんなことが続くなら、いっそ・・・)」 春咲は『劣化転送』で近くにあった小石を自分の右手の中に転送した。そして・・・ 「(こ、これを・・・私の頭に転送すれば・・・私は死ぬ。・・・それで、いい。だって、私には・・・もう、これしか・・・)」 自殺。この苦しみから逃れられる手段。春咲は、纏まらない思考の中でその手段に手を染めようと・・・ 『皆のために責任を取るってんなら・・・“死んで”じゃ無くて“生きて”果たせよ、大馬鹿野郎』 「(!!!)」 その瞬間に、頭の片隅から聞こえて来た言葉。それは、かつて界刺が春咲に言った言葉。 『力を証明したいのなら・・・名誉ある死を遂げた英雄としてじゃ無くて、無様に生き残った凡人として証明してみせろよ、春咲桜・・・!!』 自分の行動に“死んで”では無く“生きて”責任を取れ。力を証明したければ“生きろ”。そう言った、言ってくれた界刺。 『レベルなんてどうでもいいだろ?能力の活用ってのは使用者の腕の見せ所さ。例えば「劣化転送」だって、使う奴次第で幾らでも化ける。俺はそう思うよ』 躯園に切り捨てられた己の『劣化転送』を使う人間次第で幾らでも活用できる。そう、教えてくれた界刺の言葉を思い出し、春咲は小石を握り込んだ右手に力を込める。 「(界刺さん。私は・・・私は・・・あなたを信じてもいいですか?こんな出来損ないの私を・・・いつも見てくれていたあなたを、信じさせてくれますか?)」 小石の転送先は、自分の頭では無く・・・躯園。能力を発動した後に待っている地獄は、春咲にも容易に想像できた。だが・・・ 「(最期に・・・私はあなたを信じてみようと思います。“死んだ”じゃ無くて“生きた”私の力を、私自身をあなたに証明するために・・・)」 能力は・・・発動される。 グサッ!!! 躯園は、その時理解できなかった。自分の身に起きた異変を、その瞬間には。 違和感がある。痛みがある。それも、自分の右手から。バンドに覆われた右手から。 だから、バンドを外した。痛みの発生源を見極めるために。急いで。そして、確認する。自分の右手の中心にあったものは・・・小石。 春咲桜の『劣化転送』で躯園の右手に転送された小石。それが、躯園の右手の中にあった。血を噴出しながら。 「アッ、アアッ、アアアアアアァァァッッ!!!!!」 「ど、どうしたの、躯園姉ちゃん!!?」 「春咲さん!?」 「右手から・・・!?は、早く手当てを!!」 躯園は、自分の右手の中に小石があるのを認識した直後に叫び声を挙げる。林檎と七刀は驚き、刈野は躯園の右手から血が噴出しているのを確認し、手当てのために躯園に近付こうとする。 「待て、刈野!!春咲に近付くな!!七刀!林檎!お前達も早く春咲から離れろ!!」 「!?で、でも・・・!?こ、これは・・・!?」 雅艶の指示に困惑する刈野だったが、その意味を理解するのに時間は掛からなかった。 「赤い・・・煙?」 「そうだ・・・。春咲の能力『毒物管理』だ。今奴に近付けばその毒素によってこっちがやられるぞ!! それに・・・今の春咲は痛みで己の能力をうまくコントロールできていない。あれでは・・・」 躯園の能力『毒物管理』とは、人間にとって有害である物質を沈静化した上で体内に蓄える能力である。 躯園は、戦闘時には自らを傷付けることで傷から噴出した赤黒い煙を空気中に撒き散らし、その有害物質によって攻撃を行うという戦法を採っている。 但し、あくまで沈静化しているだけであり、有害物質への耐性を得る能力では無い。 よって、何らかの理由で沈静化できない―『毒物管理』を行使できない―状況になった場合、躯園は自ら溜め込んだ有害物質に体を苛まれる危険性があるのだ。 「グッ!!!シュコー・・・シュコー・・・」 「よし・・・摘出完了っと」 躯園は常に持っているガスマスクを被り、有害物質が含まれる煙を吸い込まないようにした。 次に、煙の範囲外から峠が『暗室移動』による空間移動で躯園の右手に刺さった小石を摘出する。 その上で刈屋から投げられた包帯等で、傷の手当を行った。 「躯園姉ちゃん・・・」 「上下ちゃん・・・これって」 「えぇ。私と同じ的な能力が行使されたみたいね」 「・・・ということは」 躯園の状態を心配する林檎を余所に、峠達は今起きた現実を認識する。 「えぇ。今ここにいる能力者の中で空間移動系能力者は2人だけ。1人は私。もう1人は・・・」 峠の視線の先にいる者・・・それは、未だ倒れているものの、その目を躯園に向けている少女―春咲桜―であった。 「あの『裏切り者』。まだ、そんな余裕があったなんてね。少し感心したけど・・・お返しよ。有難く受け取りなさい」 そう言った後ポケットに手を突っ込み、その中にあったもの―鉛玉―を『暗室移動』にて転送する。転送先はもちろん・・・ ドンッ!!! 「ギャアアアアアアァァァァッッッ!!!!!」 春咲の右手の中心。くしくも春咲が躯園に対して行使した転送場所と同じ場所を峠は指定し、転送したのだ。 「シュコー・・・ハァ、ハァ。七刀・・・」 「春咲さん。傷は大丈夫・・・」 「これ・・・借りるわよ」 「春咲さん!?」 その様子を見ていた七刀に躯園が近付いて来た。その右手には包帯が巻かれている。煙が出ていない所から見ると、手当ては済んだようだ。 「クハッ!!ウウウゥゥッ!!!」 「このっ・・・このっ・・・このっ・・・」 右手に鉛玉を転送されて苦しみの声を挙げる春咲に躯園が歩み寄る。そして・・・ 「このっ・・・出来損ないがああああぁぁぁっっ!!!!!!」 グサリ!!! 「ガアアアアアアアアアァァァァァッッッ!!!!!!」 躯園は七刀から奪った日本刀を、春咲の右手―鉛玉が転送された中心―に突き刺したのだ。 「このっ!このっ!!このっ!!!この私に・・・クズが何をしたあああぁぁっっ!!!」 「ギャアアアアアアアアァァァァァッッッ!!!!!」 突き刺したまま刃を回転させて―抉るかのうように―傷口を広げていく躯園。これにより、峠が転送した鉛玉は外部に出たものの、傷としては更に深いものとなっていく。 「アアアアアアァァァッッ!!!ウアアアアアアァァァッッ!!!」 「クズの分際でっ!!!出来損ないの分際でっ!!!この私に・・・この私にぃ!!!」 躯園による春咲への暴行は、その後5分程続いた。 「ハァッ・・・カハッ・・・」 「ハァ、ハァ・・・」 春咲はもう碌に言葉すら話せない状態になっている。そんな彼女の目に映るのは・・・腕章。 「あなたには・・・この腕章は必要ないわよね?」 それを持つのは刈野。手には発火能力により構成された火の玉があった。 「えっ・・・?」 「ついでに、この趣味の悪いスーツも燃やしてしまいましょうか。見てるだけで気が狂いそうだわ、これ」 それは、風紀委員の腕章。早退する時に支部に置き忘れたので、界刺に返すスーツを入れていた袋の中に入れてしまっていたのだ。 「ま・・・待って・・・。そ、れだけ・・・は・・・」 「何が『待って』よ。ふざけないで。今のあなたに・・・これを付ける資格は無い!!」 春咲の懇願に気を悪くした刈野は躊躇無く、火の玉を腕章に―ついでにスーツにも―ぶつける。 「ああぁぁっ・・・!!!」 燃えて行く。腕章。1分も経たずに、それは炭と化した。 「さすがにスーツの方は時間が掛かるわね」 「刈野・・・。もし火事になったら危ないわ。そのスーツの火は早く消さないと・・・」 「春咲さん?」 丁度半分程燃え尽きていたスーツを春咲は刈野から奪い取る。そして・・・ 「火は・・・このクズの体を使って消しましょうか!!!!」 「えっ・・・ガァッ!!!痛い!!熱い!!や、やめてええぇぇぇ!!!!」 燃えているスーツを春咲に叩き込む。何度も。繰り返し。その度に、春咲の体に火傷が刻まれて行く。 「ハァ、ハァ。フフッ。やっと消えたわね。クズにしては上出来かしら?クズにしては。フフッ」 「・・・・・・」 「でも・・・火事になる原因はクズでも取り除かないと・・・ね」 「・・・へっ・・・?アアァ・・・!!や・・・め、て」 スーツ“だったもの”を放り投げた躯園は、春咲のボロボロになった制服―彼女の言う所の火事になる原因―に手を掛ける。 そして・・・引き裂いていく。更なる制裁を加えるために。 「うん?これは・・・文字?」 「あ!!それ、あたしが桜に刻んでやったんだ!!うまいでしょう、躯園姉ちゃん?」 春咲の体を覆うように巻かれていた包帯を引き裂いた先にあったもの。それは、文字。かつて林檎が春咲の体に刻んだ・・・“血文字”。 「・・・えぇ。上手にできているわよ、林檎。さすがは私の妹ね」 「へへ~ん。そうでしょ、そうでしょ!」 「・・・七刀」 「・・・はい。何でしょう、春咲さん?」 春咲の体に刻まれた“血文字”見た躯園は、七刀を呼ぶ。そして、提案する。林檎に負けず劣らずの、否、それ以上の提案を。 「このクズの記憶を消すのよね?」 「はい。私達の情報が漏れることを防ぐために」 「だったら・・・そこに追加して頂戴。このクズが、私達春咲家の人間だという記憶を!!できるわよね!?」 「えぇっ・・・?」 春咲は、最初は躯園の提案をうまく理解できなかった。だが、時間が経つと共に、その言葉が、提案の中身が春咲に染み込んで行く。 「えぇ。もちろん可能ですが・・・本当によろしいのですか?」 「・・・いいわよ。こんなクズと同じ血が流れているというだけで虫唾が走るわ。・・・そうね、他にも追加しましょう。例えば・・・このクズが風紀委員である記憶を!!」 「・・・・・・」 「私達や穏健派の連中の記憶も!!本当の仲間・・・この出来損ないが居る風紀委員の連中の記憶も!!春咲家の記憶も!! このクズの名前すらも全部消してやればいい!!そうでなければ、私が負ったこの傷の怨みは・・・晴れはしない!!! 但し、『劣化転送』だけは残しておいてよ。私がこのクズに付けた名前なんだから」 「春咲さん・・・」 躯園の頭の中には春咲に対する憎悪しか無かった。それを知った七刀は頷く。 「いいでしょう。春咲さんたっての望みとあらば、この七刀列衣、持てる力の全てをもって、春咲桜の記憶を“断裁”してみせます」 「そう。ありがとう、七刀。・・・あっ!そういえば、あなたの刀・・・まだあのクズの手に刺したままなんだけど・・・」 「問題ありません。私の『思想断裁』は、刃物であれば何でも行使できますので」 「あっ!あたし、カッターナイフ持ってるよ。これ、よかったら使って下さい!」 「これはこれは。ありがとうございます、林檎さん」 躯園の提案を受諾し、林檎からカッターナイフを受け取った七刀は、春咲の腹の上に座り込む。 「羽香奈さん。準備はよろしいですか?」 「・・・うん。早く終わらそうよ。私・・・気分が悪くなって来たよ」 「わかりました。善処します」 『絶対挑発』による記憶の掘り起こし担当の羽香奈の言葉を受け、早々に“断裁”を済ませようと決意する七刀。 「成程・・・これが先程仰られていた“血文字”ですか・・・。フムフム」 「や・・・いや・・・」 制服もスカートも包帯も剥ぎ取られ、また、包帯を巻いていたがために胸の下着を着けておらず、現状はほとんど裸も同然な春咲に刻まれた“血文字”を観察する七刀。そして・・・ 「では、私も林檎さんにならって“断裁血文字バージョン”で行きましょうか。文字は・・・『風紀委員失格』とか、『不良風紀委員』とか・・・。 フフッ、これでは刈野さんの仕事を私が奪ってしまったような感じになってしまいますね」 七刀の手に握られたカッターナイフが春咲に近付く。 「せめて、一時でも早く苦しみから解放されるよう努力しますので。では・・・行きます」 「やっ・・・いやっ・・・いやっ・・・いやあああああああぁぁぁぁっっっ!!!!!」 数分後、春咲桜の記憶は・・・“断裁”された。 「さて、最後の仕上げね。刈野。準備はできているの?」 「えぇ。もちろん」 躯園と刈野のやり取りのすぐ近くで、目を虚ろにしてグッタリ倒れている少女がいた。 その身には下半身に着けるボロボロの下着のみ。体は・・・あらゆる傷に覆われていた。 右手には日本刀が刺さったまま、左手は手錠に繋がれている少女は、身動き一つ取れない。否、その力は残っていなかった。 そんな少女を・・・林檎は嬉々と、雅艶・峠・七刀・麻鬼は冷徹に、金属操作・羽香奈は顔をしかめながら眺めていた。 もうすぐ、地獄(せいさい)が終わる。それは、少女にとっての“最後通牒”。 「ほらっ、ちゃんとその目で見なさい!!この出来損ないが!!」 「ぐぅっ・・・」 躯園の足が少女の左頬を踏み付ける。強制的に首を右向きにされた少女は・・・知る。自分に近付いて来る“最後通牒”を。 「情けの1つくらいは掛けてあげるわよぉ、クズ。アンタを殺さないでいてあげる。何故なら、アンタなんかどうせほっといても死ぬような存在だから」 それは、生と引き換えに焼き刻まれる“最後通牒”。その焼き印に描かれた文字は・・・『風紀委員失格』 「アンタは・・・生まれるべきじゃなかった人間。生きている価値が無い人間。この世界に不必要な人間。この世界から・・・いなくなればいい人間」 焼き刻まれる箇所は・・・右腕。そこは、本来風紀委員の腕章が付けられる場所。そこに刻む。二度と風紀委員として生きることができないように。 「じゃあね、出来損ないのクズ。二度と・・・私の前に姿を現さないで頂戴」 “最後通牒”が少女の腕に近付く。少女はもう声も出せない。躯園によって、その焼き刻まれる様を見せ付けられようとする少女の目から涙が零れ落ちた・・・・・・その時!!! 「ウオオオオオオオオォォォォッッッ!!!!!!」 それは、声。それは、男の声。それは、男の叫び声。それは・・・怒りが込められた男の叫び声。 「「!?」」 今まさに少女に“最後通牒”を刻もうとした躯園と刈野が、その作業を中断して振り向く。そこにいたのは・・・己が拳を見せ付けるように仁王立ちする男。 男は少女を見る。少女の体に刻まれた傷を。男は・・・抑え切れない怒りの声を挙げる。 「テメェ等・・・。女1人に大人数で制裁かよ。ふざけんじゃねえぞおおぉぉっ!!!!!」 “救いの手”が存在しなくとも、“自分で立ち上がる足”が存在しなくとも、“己を貫き通す拳”なら、その男―荒我拳―には確かに存在した。 continue!!
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/4200.html
今はゴールデンウィークが終わり、来月は祝日が無いのかと考えると憂鬱になりそうな5月の中ごろである。 新学期が始まってからというもの、世界が分裂しかけたとか、長門が雪山に引き続き倒れたとか、 先の事件で約束を果たした古泉が機関の反感を買い転校させられ掛けた等の非日常な出来事から、 鶴屋家での花見大会第2弾等の日常的な出来事までイベント目白押しだったわけだが、それらもひと段落して 俺はおそらく束の間であろう平穏な時間を満喫していた。 そんなある日の事である、 「おーい○○(俺の名前)。」 と仕事から帰ってきた親父は俺を呼んだ。 「どうした?親父。」 「上司にレストランの割引券を貰ったんだが、すっかり忘れててな、期限が明日までなんだ、 しかも俺は明日用事があって行けん。だからお前にやる。」 と言って優待券を俺に渡した。そのとき、それペアのやつだし、お前ももう高2なんだから気になる子ぐらいいるだろその子誘っていって来い。 とか言ってた気がするがスルーし、 「まあ、貰えるんなら貰っとくよ。」 とだけ言って部屋に戻った。 明日はちょうど休み、しかもSOS団の活動もない。さて誰を誘おうか、とけっこう高そうなレストランの優待券を眺めつつしばし考え、 ハルヒを誘おうという結論に達し、あいつの携帯に電話をかけた。 ハルヒを誘おうとしたのは別にあいつと二人で食事に行きたいというわけではなく、 朝比奈さんや長門誘って、それがハルヒにばれたらどんな罰ゲームを食らうかわからず かといって古泉と男二人で行く気のもなれないから仕方がなくである。まあそれに、明日は…。 「どうしたの、キョン。」 「いや、親父にレストランの優待券ペアのやつを貰ったんでな、せっかくだから偶には団長様に 奉仕しようと思って。明日いけるか?」 「明日!?えらくきゅうね。」 お前だけには言われたくないね。 「優待券の期限が明日までなんだよ。まあ無理なら別にいいが…。」 「別に無理じゃないわよ。ただあんたがらしくも無くいきなり言い出したから驚いただけ。」 「そうか、ならいいが。」 その後俺はそのレストランの場所のことや、そのレストランは結構お高い所だが 昼時は手ごろな値段な値段で若い人たちにも人気があること(階段を上がる前に親父が言ってた。)を説明した。 「それで集合時間と場所は?」 「このレストランの最寄の駅はいつもの駅から30分くらいだから、11時半にいつものところに集合でどうだ?」 「わかった。」 そう言ってハルヒは電話を切った。ここら辺は相変わらずだな、やれやれ。 そして翌日。 俺はいつものところに自転車を止めて例の場所に向かった。携帯を見ると時刻は10時25分。 こっちから誘っておいて相手を待たせるわけにもいかんからな。いくらハルヒと言えども1時間前に来れば大丈夫………。 俺の時間は一瞬止まった。 俺が駅前で見たものは、薄手のナイロンジャケットに、裾を黒いレースで飾ったオレンジ色のプリーツスカートを着て、 薄っすらと化粧をした顔に不安そうな表情を浮かべ時計を見ている我らがSOS団団長だった。 そのとき、俺は不覚にもハルヒをかわいいと思っちまった。 一瞬首を吊りたくなったが、ハルヒの表情を見ていると早く話し掛けたほうがいい気がしたので何とか気を取り直しあいつに声をかけた。 「よぉ、待ったか?」 ハルヒもやっとこっちに気づいたらしく、 「べっ、別に、あたしもついさっき来たところ。」 となぜかアヒル口で返事した。 「そうかい。」 「所で、遅れてきたから罰金ね。お昼代あんた持ちだから!」 気が付くといつもの笑顔に戻っていたハルヒは俺にそう言った。もちろんポーズもいつものやつでな。 まったくさっきの表情はなんだったんだろうね…。まあ、あいつは笑顔が一番だからよしとしようかねぇ。 「あのなぁ、遅れてきたって…。俺は約束の時間の1時間前にここに来たんだが。」 「何言ってんの。誘ったあんたが誘われたあたしより後に来たんだから、遅れてきたことになるに決まってんじゃない!」 ホント、なんでこんな嬉しそうな表情でこんな事言うんだろうね。 「ほら、そんなことよりさっさと行くわよ!」 「ちょっ、待て、そんなに急いだって早く着きすぎるだけだろ。てかっ、そんなに引っ張るな、転ぶだろうが。」 「なにぐだぐだ言ってんの!」 そして俺は改札口までそのまま引っ張られた。やれやれ。 その後これと言って語ることもなく俺たちの乗った電車は目的の駅に着いた。 「どうする?まだ11前だが。昼にするにはちょっと早いよな。」 「そうね。とりあえず1時間くらい町をぶらつかない?」 まあそんなところだろうな。 「OK。それじゃ、行きますか。」 「わー、綺麗。」 今俺たちがいるのはアクセサリーショップ。そんでもってハルヒが見ているのは携帯のアクセサリーである。 具体的に言うとイルカのアクセサリーで色は透明。確かに綺麗だがその分値も張る代物だ。 ハルヒ的にも懐に厳しいのか名残惜しそうにアクセサリーを戻していた。しょうがないな…。 「それ欲しいのか?」 「えっ?」 「だから、そのイルカのアクセサリーが欲しいのかと聞いているんだ。」 「そりゃ、欲しいけど。それ結構高いから止めといたの。」 「買ってやるよ、それ。」 「いっ、いいわよ別に…。」 あな珍し。あの唯我独尊な団長様が遠慮している。 「お前らしくない、遠慮するなって。今朝、臨時収入(今朝親父がニヤニヤしながらくれた)が入ってな、昼飯台を考慮に入れても金は大丈夫だからさ。」 そう言って俺はイルカのアクセサリーを取ってレジに向かった。 「ほらよっ。」 俺は買ってきたイルかのアクセサリーをハルヒに渡した。 「……あ、…ありがと。」 「んっ。なんだって?」 「聞いてなかったあんたが悪い!こっの、馬鹿キョン!!」 「おわっ。」 いてて、何でか判らんがハルヒは俺を吹っ飛ばして店から出て行っちまった。やれやれ。 「まてよ。」 何とかハルヒに追いついてハルヒの機嫌を直したころにはもう正午を回っていた。 「そろそろ昼飯食いに行くか。」 「そうね、いきましょ。」 とまあ歩くこと10分レストランに到着した。海に面しているので景色が良くランチタイムは手ごろな値段のメニューもあるので俺たちみたいに若い客も結構いた。 「お客様、2名様でよろしいでしょうか。」 「「はい。」」 被っちまった。恥ずかし。 「こちらへどうぞ。」 店員の女性は微笑ましそうに俺らを席に案内した。 「こちらになります。」 席に着くなりアヒル口になったハルヒは、 「あんたのせいで恥をかいたじゃない。」 俺のせいかよ。まあそんな事をこいつに言っても無駄なので溜息ついてメニューに目を通した。 「過ぎたことをとやかく言っても始まらん。俺は日替わりランチとモカにしようと思うがおまえは?」 ハルヒはアヒル口のまま、 「あたしは日替わりランチとミルクティー。あと、デザートに苺のパフェ。」 その後俺たちは注文したものが来るまで他愛もない会話をし、つつがなくランチを満喫した。 因みにハルヒの機嫌は飯が来るとすぐに直った。単純なやつ…。 「苺のパフェとミルクティーとモカになります。」 食後に頼んでおいたものが来た。 早速一口飲んでみたが美味かった。いつもの喫茶店のコーヒーもいいが、やっぱりこういう所のやつは格別だな。 ふとハルヒを見ると、あいつはこれでもかってくらい幸せそうな顔でパフェを食っていた。 いや本当に、こんな顔で食われたらパフェの方も本望だろうな。 「なによ。人の顔をじーっと見て。」 やべっ。俺そんなにハルヒの顔を見てたか。とりあえず何か言わないとまずいな。 「いや。お前があまりにも幸せそうにパフェを食うんでなおごりがいがあると思ってただけだ。」 「…ばか。」 ハルヒはいきなりそっぽ向いた。アー…、またやっちまった。 ここで今日、何度目かにハルヒの機嫌の直し方を考えたのがまずかったんだろうね。 「隙有り。うりゃー!」 「なっ!?」 ハルヒにまだ一口しか飲んでないモカ全部飲まれちまった。 「なーに恨めしそうな目してんの。さっさと飲まないで考え事してるあんたが悪いのよ。」 「あのなあ、熱い飲み物を一気飲みすんのは世界広しといえどもお前くらいのもんだ。それに…、」 それ以降の台詞は言えなかった。 「はいはい。あたしのパフェ揚げるからから機嫌直しなさい。」 と言ったハルヒにスプーンで口を塞がれちまったからだ。恥ずかしくて死にそう…。 「間抜け面。」 ハルヒは嬉しそうな顔と声でそう言った。 「所でこの後どーすんのよ。」 「考えてないな。」 「はぁ…。」 そんな露骨にため息つくなよ。それは俺の専売特許だ。 「そんなことだろうと思ったわ。」 と言って映画のチケットを2枚取り出した。 「昨日有希に貰ったの。『明日でSOS団は創設1周年。彼と二人で見てくることを推奨する…。オススメ。』だそうよ。」 よく見るとその映画のタイトルは春休み前に長門から借りた本のそれと同じだった。 「言っとくけど、有希に進められたから見に行くのよ。 別にあんたと映画見たいとかそういうのじゃ無いんだからね!」 「わかってるよ。それで、どこで見るんだ?」 「駅を挟んで反対側にシネマがあるからそこでよ。」 「それじゃあ支払い済ませて行こうか。」 俺はレシートをとってレジに向かった。優待券を使ったが二人分の代金は結構なものだった。 ファーストフードなら何食分になることか…、改めて親父に感謝すべきかもしれない。 そう思いながら支払いを済ませると、 「ほらほら、さっさと次いくわよ、キョン!」 と言ったハルヒに引っ張られるままに店から引きずり出された。 「そんなに慌てるなって。食後直ぐに動き回るのは体に悪いし、映画は逃げん。」 「早く行かないと映画が始まっちゃうかもしれないじゃない。あたしは待つのが嫌いなの。」 「もしかしたらもう始まってるかもしれんだろうが。その場合は早く行っても結局待つことになるんじゃないのか。」 「あーもお!ぐだぐだ言ってないでさっさと行くわよ!」 結局俺の反論も虚しく映画館に急ぎ足で行くことになっちまった。まあどうせ反論しても無駄だってわかってたけどな。やれやれ。 ハルヒがやたらと急かしたおかげで開演にギリギリ間に合った。 まあ開演と言ってもその後まだしばらく映画始まら無い訳で、俺は今二人分飲み物を買ってハルヒのいる席へ向かっている。 「ほら、飲みものだ。」 ハルヒに飲み物を渡しながら俺はハルヒの隣の席に腰を落とした。 「団長に場所取りさせるなんていい根性してるわね、まったく。」 因みに俺達が座っているのは、中央列の一番端だ。ハルヒが端で俺がその隣。 こいつの事だからてっきりど真ん中を取ると思ってたんだが意外だな。 「何か言いたそうね。」 と、ハルヒは訝しそうな表情で俺に問い詰めてきた。 「お前だったらど真ん中の席を取ると思ってたんでな、少し意外だと思ってただけさ。」 隠すことでもないので正直に言ってやった。 「べっ、別に深い意味は無いわ。何となくよ、何となく。」 何故かは知らんがハルヒは動揺してるようだった。まずい事を言ったつもりは無かったんだがな。 「あ、映画が始まった、ほらキョン、せっかく有希がくれたチケット何だからしっかり見る。」 と言って無理やり顔の向きを正面に向けさせられた。たくっ、首を違えたらどうするつもりだ。 映画の内容を簡単に説明すると、高校生から大学生に至るまでの男女が織りなす恋愛物ってやつだ。 俺は小説のほうを読んでたので、やはりと言うべきかあんまり映画を見る気になれなかった。だからハルヒの横顔でも見て暇を潰すことにした。 食い入るように見るの語源はこれだ、というくらいにハルヒは映画に見入っていた。なんせ俺がずっと見てても気づかないくらいだからな。 しかし恋愛感情を精神病の一種といっていたやつが恋愛ものを夢中で見るとはね。 まあそれだけハルヒも普通に馴染んできたってことなんだろうな。良いことだ。 映画を見終わった俺たちはシネマを後にしようとしていた。 しかしそこで、予想だにしなかった声によって俺達は呼び止められた。 「そこにいるのは、ハルにゃんとキョン君じゃないかっ!」 「「つ、鶴屋さんどうしてここに!?」」 また被っちまった! 「はっはっはっ。息がぴったりだねお二人さんっ!」 俺たちが恥ずかしくて悶えていると、 「それよりお姉さんは君たちがどうしてここにいるのかのほうが気になるなあ。もしかしてデートかいっ!?」 鶴屋さんはさらに爆弾発言で追い討ちしてきた。 ハルヒはまださっきのショックから立ち直れてなさそうなので俺が返答することにした。 「ええ…、まあ…そんなところです。」 よほど俺の返答が予想外だったらしく今度は鶴屋さんが驚いていた。 そうだろうな。言った本人も驚いている。 まあ、若い男女が一緒にウインドショッピングしたり、食事したり、映画見たりしたりしたんだから間違いではないと思うが…。 俺が自分の言ったことを後悔し始めていたそのとき、 「おやおや、これは。」 これまた予想外な声が乱入してきた。 見なくても誰だかわかるが一応振り返ってみると、頭からつま先までスタイリッシュなSOS団副団長、古泉一樹がそこにいた。 その後、何だかんだあって俺たち…、俺とハルヒと鶴屋さんと古泉は俺とハルヒが最初に行ったアクセサリーショップの近くの喫茶店に行くことになった。 ハルヒが、 「みくるちゃんがね、駅の近くにお茶が美味しい店があるって言ってたからそこに行きましょ。」 と言い出したからだ。 最初は二人ともせっかくのデートを邪魔するのは悪いといって断っていたが、 「あれはバカキョンが勝手に言っただけなんだから気にしなくていいの。」 とハルヒが言ったのを聞いて、何故か素直じゃない妹を見るような目をしながら喫茶店に行くことを承諾した。 目の前2m先くらいにハルヒと鶴屋さんの北高最強タッグが何やら楽しそうに話しながら歩いている。 そんでもって俺と古泉がそれを追いかける形になっている。せっかくなので隣の何故か両手に紙袋を持っているニヤケ面に聞いてみた。 「お前いつからいたんだ?お前のことだ、どうせ俺らに声をかける前からいたんだろ。」 「おや。ばれてましたか。」 やっぱりか。 「たしかに、『つ、鶴屋さんどうしてここに!?』というあたりからいました。」 最初っからじゃねえか。 俺は盛大に溜息をついてからついでとばかりにもう一つ質問した。 「お前と鶴屋さんはどうしてシネマにいたんだ?あとおまえのその荷物はどうしたんだ。」 「それは見てのとうりです。」 古泉は微笑みながら続けた、 「鶴屋さんと買い物に行ったあと映画をあそこで見ていたんですよ。これはそのとき鶴屋さんが買ったものです。」 まあそうだよな。見りゃわかる。 「鶴屋さんにこの前の御礼をしたいと言ったら、買い物につきって欲しいと言われましてね。映画はおまけです。」 「御礼って、この前の転校騒ぎのときのか。」 「ええ。彼女のおかげで今もこうしてここにいられる訳ですから、感謝してもしきれないですね。」 そう冒頭で述べた古泉の転校騒ぎは、実は鶴屋さんに協力してもらって何とかなったのである。 だから買い物の件は納得したが、古泉曰くおまけの映画の件は怪しい。ひょっとしてつけてたんじゃないだろうな。 そんな考えが顔に出てたのか、 「シネマで貴方達に会ったのは偶然です。安心してください。」 と俺を安心させるような笑顔で言った。ただ多少笑顔に苦笑が混じっていた気がするが。 その後、俺達は喫茶店で朝比奈さんが美味しいと言っていたお茶(朝比奈さんが美味しいといってるだけにかなり美味かった。 もっとも朝比奈さんが淹れるお茶に勝てるお茶なんてこの世に存在しないがな)を飲みながら他愛も無い会話を子一時間ほどしていたんだが、 ちょっと前にハルヒと鶴屋さんが席を立ったので、今席には男二人が隣り合って座っているだけである。 仕方が無いので古泉と二人で言葉のキャッチボールをしていると、鶴屋さんだけが帰ってきた、 「ハルにゃんはもうちょいかかるってっ。」 何故か楽しそうな顔をしながら。まあこのお方はいつも楽しそうにしていらっしゃるが何か違う。 「そうですか。」 とりあえず無難に返しておく。 「さてと。あたし達はそろそろ帰るねっ。お邪魔物はたいさーん!」 そう言うやいなや、鶴屋さんは古泉の手とレシートを取ってあっという間にいなくなってしまった。 手を取られて引っ張られていった古泉は苦笑していたが、まんざらでもないようだった。 何でわかるかって? 古泉が鶴屋さんの手を握り返していたからさ。 しかしハルヒのやつ遅いな。化粧直しでもしてるんだろうか。 「あれ。古泉君と鶴屋さんは?」 「用事が有るらしく先に帰っちまった。後、料金は鶴屋さん達が払って行った。」 「そう。それじゃああたし達も帰りましょうか。」 帰りの電車の中、ハルヒはよほど疲れたのか俺の肩に頭を乗せ寝てしまった。 周りの視線が少し痛いが20分ちょいの辛抱だ、まあいいか。 俺の方はハルヒの寝顔見ながら北高に入学してからの1年余りを振り返っていた。 「こいつが笑うようになってもう1年か…。」 あと二駅で到着だな。そろそろハルヒを起こすか。 「ハルヒ、起きろ。もうすぐ着くぞ。」 今は電車から降りて駅前である。 「これ…。」 と言いながらハルヒが俺に渡したのは、朝、俺がハルヒに買ってやったイルカのアクセサリーだ。 しかしこれは俺が買ったものではない。何故なら俺が買ってやったやつは昼飯のときにハルヒがさっさと自分の携帯につけちまったからな。おそらく、さっきトイレに行くフリをして買ってきたんだろう。道理で長かったわけだ。 「あたしは借りは返さないと気が済まないの!」 「だからって、同じ物もう一つ買わなくてもだな。それじゃあ意味が無いだろ。」 てか、高くて予算オーバーじゃなかったのか? 「いいの、こういうのは気持ちが大事なの。」 ハルヒは訳のわからないことを言い出した。だが何故か悪い気はしなかった。 「そうかい。それじゃあ遠慮なく貰うぞ。」 そう言ってイルカのアクセサリーを受け取ると、ハルヒは100万Wの笑みを浮かべ、 「よろしい。それじゃあ早速付けなさい。団長命令!」 と言った。もちろんいつものポーズで。 俺がイルカのアクセサリーを携帯に付けていると、 「キョン!あんた今日はあたしを家に送りなさい!」 と言う団長様のありがたい言葉をいただいた。やれやれ。 まあ、ここまで来たら最期まで着きやってやるか。 「わかったよ。」 「なあ、ハルヒ。」 「なによ」 「今日は楽しかったか?」 ハルヒは一瞬きょとんとしてから、 「まあまあね。あんたにしては良くやったんじゃない。」 笑顔でそう言った。 「そりゃ良かった。」 これは俺の本心だ。 今日の普通のデートをまあまあ楽しいと思ったなら、こいつも普通の楽しみ方が少しは身についてきたってことだからな。 それに、何故だか知らんが俺はこいつが楽しんでいると自分まで楽しくなるらしい。 その根本には俺にも良くわからない、心にもやが掛かったような気持ちがあるように思う。 しかし、その心にもやが掛かったような気持は、何故か悪いように感じない。 むしろ心地よくさえ思う。だから俺は………。 「ハルヒ。」 「今度は何。」 「また二人でどこかに行かないか?」 Fin 関連作品:買い物日和
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登録日:2012/05/28(月) 01 30 07 更新日:2021/10/09 Sat 17 51 54 所要時間:約 5 分で読めます ▽タグ一覧 WS とあるの夏 とある科学の超電磁砲 ニセコイの冬 ヴァイスシュヴァルツ 「とあるの夏」とは、TCGヴァイスシュヴァルツ(以降WS)において、2011年に「とある科学の超電磁砲」(以降とある)のデッキが大流行した現象のこと。 これ以降WSプレイヤーの間では、ある特定のデッキが強かった時期のことを、「~の夏」「~の冬」と表現するようになった。 とりわけ有名なのが「とある」の流行した2011年前期の「とあるの夏」とニセコイの流行した2014年後期の「ニセコイの冬」である。 WSというゲームは運要素が非常に強いので、本来は作品ごとの差が出にくいゲームデザインなのだが、 この時期はぶっちぎりでこの2つの作品の使用率が高く、大会では右を見ても左を見ても「とある」、ニセコイばかりだった。 この2つの時期をWSの暗黒期と捉えるプレイヤーも多い。 命名の由来はMTGの「ネクロの夏」より。 とあるの夏 2011年2月、「とある」の追加エキスパンション「禁書目録Ⅱ 超電磁砲」が発売。「超能力デッキ」が大幅に強化された。 【強さの理由】 WSにおいて強いレベル3のキャラクターは以下の効果を持つカードである。 1.相手プレイヤーに直接ダメージを与える「バーン」を始めとして、「相手のクロックを増やす」(他ゲーでいうと相手のライフポイントを削る)能力。 代表例:「あなたは相手に1ダメージを与えてよい。」 2.自分のクロックを減らす「回復」能力。 代表例:「あなたは自分のクロックの上から1枚を、控え室に置いてよい。」 RG/W13-052 カード名:一つ屋根の下 美琴&黒子 カテゴリ:キャラクター 色:赤 レベル:3 コスト:2 トリガー:1 パワー:10000 ソウル:2 特徴:《超能力》・《風紀委員》 【自】 このカードが手札から舞台に置かれた時か『 チェンジ 』で舞台に置かれた時、あなたは自分のクロックの上から1枚を、控え室に置いてよい。 【自】[(1) 手札を1枚控え室に置く]このカードがアタックした時、あなたはコストを払ってよい。そうしたら、そのターン中、このカードのパワーを+2000し、このカードは次の能力を得る。「【自】このカードのバトル相手がリバースした時、あなたは相手に1ダメージを与えてよい。」 (ダメージキャンセルは発生する) 上記のレベル3キャラ・通称「屋根下」はこのカード1枚で上の2つの能力を両方とも持っていることがわかるだろう。 またWSにおいては前列に置くアタッカーとそれを支える後列のサポートカードによってゲームを進めることになる。 前列 移動を持つお姉さまへの憧れ 黒子、高パワーの常盤台のお嬢様 黒子、「屋根下」をサポートするパジャマの美琴 後列 高パワーを付与する“多才能力者”木山、生存力を上げる“冥土帰し” 「とある」では前列後列どちらも隙がないことからパワー・手札ともに申し分なく、ゲーム序盤から終盤まで相手を圧倒できた。 このように、優秀アタッカー・それを支えるサポート・強力なフィニッシャーと3拍子揃った非常に強力なデッキが「とある」であった。 【大規模大会での結果とその後】 上述の強さ、そして原作「とある科学の超電磁砲」の人気と相まって使用者は急増し、「とある」は大流行した。 地区大会32枠のうち、14枠が「とある」という結果となった。 全国大会決勝でも参加者30人中16人が「とある」を使用しており、 1〜4位全てが「とある」で占められてしまった。 この為、「“冥土帰し”」は2011/8/18 をもってタイトル限定構築で使用禁止。 「一つ屋根の下 美琴&黒子」も同じく2011/8/18 をもってタイトル限定構築で2枚制限となった。 その後も上記のキーカードは引き続きほとんどが制限指定されていき、「とある」は大幅に弱体化した。 (現在では制限緩和の実施・追加パックの発売によって、かつてほどの強さはないものの、ある程度の強さはある) これ以降はゼロの使い魔が流行した「ゼロ魔の夏」、Rewriteが流行した「Rewriteの夏(冬)」といわれる時期があった。 更に2014年前半期はこれまでのタイトルに対するメタカードを多く取り揃えた艦これが原作人気と相まって流行し、「艦これの夏」といわれた。 それでも大規模大会ではメタを読んだ別のタイトルが入賞することもあり、長らく一強といえるほど弱点のないタイトルは現れなかった。 しかしブシロード内でこれまでWSの担当であったプロデューサーが別の人物にWS担当を交代した後のことである。 その事件は起こった。 ニセコイの冬 2014年8月に発売されたブースターパック「ニセコイ」。その内容に多くのWSプレイヤーが驚愕した。 【流行の理由】 NK/W30-052 カード名:乙女心 万里花 カテゴリ:キャラクター 色:赤 レベル:3 コスト:2 トリガー:1 パワー:10000 ソウル:1 特徴:《警察》・《鍵》 【自】記憶 このカードがアタックした時、あなたの思い出置場の「約束のペンダント」が2枚以上なら、あなたは相手に1ダメージを与えてよい。(ダメージキャンセルは発生する) 【自】[(2) 手札を3枚控え室に置く] この能力は1ターンにつき1回まで発動する。このカードのバトル相手がリバースした時、他のあなたの《鍵》のキャラが2枚以上なら、あなたはコストを払ってよい。そうしたら、このカードをスタンドする。 それでは楽様!また明日学校で!ごきげんよう!! 発売前に情報が出回ったころからすでに「屋根下よりやばい」といわれていたカード。 上述の「屋根下」をバーンに特化させたようなデザインとなっている。 前半のテキストによって「約束のペンダント」があればアタックの度にバーンダメージが発生する。 これだけならまだ何とかなったかもしれないのだが、取り返しのつかないことにこのカードは再スタンド、すなわちWSでは2回攻撃能力を持ち合わせている。 上記の通りバーンダメージはアタックの度に発生するので、このカード1枚で2回バーンダメージの撃てる恐ろしいカードになってしまった。 もちろんこれはあくまで1枚の話なので、当然同名カードを複数並べればその度にダメージはものすごいスピードで増えていく。 この「乙女心 万里花」を利用した戦法は通称「マリオカート」とよばれ、 相手の場に「乙女心 万里花」が並ぶ状況になろうものなら死を覚悟するしかなかった。 フレイバーテキストはもはや相手プレイヤーに別れを告げているようにしか思えない・・・ 一応「約束のペンダント」がないと発動しない、という条件がついていたのだが、 効果によって「約束のペンダント」を回収でき、上記の万里花を強力にサポートするニタモノ 楽 が収録されたのでほとんど有名無実な条件になってしまった。 当然シングル価格もすさまじい事になり、「乙女心 万里花」がWS史上でも稀に見る高額カードとなったのは言うまでもないだろう。 話はこれでは終わらず、ニセコイのブースターにはこれ以外にも キャラを道連れにしつつ手札交換のできる首をかしげる万里花 ほぼノーコストで回収効果を発動できる修羅場な万里花 限定的な移動効果に加えて道連れ効果を持つ意外な一面 千棘 など、これまでWSではこれまでほとんど存在しなかった「上位互換」に近い効果を持った狂っているとしか思えないデザインのカードが複数存在した。 ちなみに見て分かる通り千葉県のYさんに配慮したのか全体的にやたら万里花が優遇されたブースターだった。 【大規模大会での結果】 上記の通りこれまで考えられないほどの効果を持つカードが複数登場し、 「ニセコイにワンチャンあるのはニセコイだけ」「ニセコイシュヴァルツ」といわれるほどの崩壊したゲームバランスになってしまった。 発売後の大規模大会ではベスト8入賞者32人中27名がニセコイを使用。 特に仙台大会ではベスト8全員がニセコイ(入賞率100%)という「とあるの夏」がまだマシに見えるほどの悲惨な状況に。 あまりの惨状に例年なら大会の結果を逐一レポートするはずの公式twitterも結果を伝えなくなり完全に沈黙してしまう。 このまま世界大会が行われればとあるの夏をこえる惨事になるのは誰の目にも明らかだった。 【その後】 結果として例年なら大会後に行うはずの制限改訂を12月の世界大会直前に緊急改訂するという異例の事態となった。 (当然これには「最後だけ(世界大会の結果だけ)強引に取り繕っても意味が無い」との批判の声も上がった。) こうして発表された改訂では、ニタモノ 楽を「約束のペンダント」と同時に採用することができなくなり実質的に禁止指定。 乙女心 万里花も発売からわずか4ヶ月で制限入りという「屋根下」を上回るスピードでの1枚制限入りとなった。 ちなみに千葉県のYさんに配慮したのか発売から制限になるまでの期間があまりにも短かったという理由で、 デッキに投入するカードのカード名がすべて「万里花」なら「乙女心 万里花」を4枚まで投入できるという特例ルールがあった。 現在では廃止されている。 「乙女心 万里花」は1枚制限になったとはいえ手札に持ってくる手段はいくらでもあるので、現在でも要注意カードの一つであることには変わりない。 それでも複数並べることもできなくなり、バーンの条件も満たすのが難しくなったので、他のデッキで全く太刀打ち出来ないほどのタイトルではなくなった。結果的には良改訂だったといえるだろう。 カードゲームにおいてインフレはつきものの現象であるとはいえ、この時期のインフレスピードは明らかに異常であり、 交代後の担当プロデューサーの責任を問う声は大きい。 この記事がこれ以上書き加えられないことを切に願う。 【余談】 後に英語版でもニセコイのブースターが発売されたのだが…… 上記の「乙女心 万里花」を始めとして複数のカードが収録されず、大幅に弱体化した別のカードに差し替えられている。 公式からもやはりこのブースターのカードデザインに大きな失敗があったことが認められたとも言える。 追記・修正は環境を席巻してからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] ニセコイ追加ブースター来るとかいったいどうなってしまうんだ -- 名無しさん (2015-07-04 07 33 14) とあるはミルキィにどこかしらで勝てることが環境のボーダーラインだった時代の悲劇だな……今じゃ見る影もないけど。 -- 名無しさん (2015-08-24 20 31 02) ニセコイは出る前からヤバいと言われてたが実際ヤバかったもんな……本当にデザイナーが無能過ぎるわ。 -- 名無しさん (2015-10-23 22 31 39) 今のバランスはまあまあ…かなあ… アイマスというかデレマスがめっちゃ強いくらい? -- 名無しさん (2016-08-15 09 06 43) 艦これニセコイ前のWSは回復規制もあってカードパワーがかなりデフレ気味で、目ぼしい能力もなくブースターもしょっちゅう売れ残る割と危機的な状況だった それを思えば多少のインフレは仕方ないものだったのかもな…それにしてもニセコイはひどすぎた -- 名無しさん (2017-07-11 20 52 41) 名前 コメント
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【嫉妬】 <1年生> ●プレジャー・ドッド(赤ずきん) ●ヘンゼント=ビュー/グレイン=ビュー(ヘンゼルとグレーテル) ●蛇之目(左甚五郎の忘れ傘) ●コゼット・ブルーハース(レ・ミゼラブル) <2年生> <3年生> ●エオルド・ドレイク(英雄譚ベオウルフ) ●アコナイト・モンクスフード(ギリシャ神話) <教師> ●ブリュンヒルデ(北欧神話) ●メガイラ・エリニース(ギリシャ神話)
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とあるちゅうにのだいがくせい【登録タグ 作と 作とあ 作り手】 【ニコニコ動画】 【ニコニコ動画】 【ニコニコ動画】 特徴 とある厨二の大学院生。 主に初音ミクを使用した曲を作っているP。 白黒のみで構成されたサムネイルは某Pリスペクトらしい。 ういすきーPというP名が検討されている模様。 リンク PIAPRO「とある厨二の大学生さん」のページ Twitter 曲 nothing/とある厨二の大学生 stability boundary Track 1 おばけ峠 君の中の僕-とある男子大学生の場合 境界線/とある厨二の大学生 呼応 孤立無援 こわれもの 最終砲火 死に至る病 信仰心布教人 道化師の品評会 梨本ういが僕を殺す 走る道化師 誹謗の麻酔 ファッション/とある厨二の大学生 墓標の理由 水出しコーヒーと秋の空 桃次郎 ゆとり CD まだCDが登録されていません 動画 コメント 記事できてるwサビ大好き・・ -- 名無しさん (2011-09-07 23 32 21) ういすきーってwwwwいや、いい名前だと思うwwww -- 名無しさん (2011-09-08 22 34 35) ものすごぉぉくすばらしいP名じゃないですかw ういすきーP -- 道化師の品評会もすきー (2011-09-25 17 27 17) ページ出来てるwこの人の曲すきだ -- 名無しさん (2011-09-26 17 28 29) この人超好きです -- 名無しさん (2011-09-29 22 21 36) 梨本ういが僕を殺す超好き!!もちろんアイポッドいきww -- 名無しさん (2011-09-29 23 39 29) なんで伸びないんだろw -- 名無しさん (2011-09-30 23 40 11) もっと評価されるべき -- 名無しさん (2011-10-01 12 05 36) どなたか新曲のページを…!お願いします! -- 名無しさん (2011-10-02 23 11 40) あれ、新曲ページがないwwwww -- 名無しさん (2011-10-03 17 40 19) ういすきーwwwなるほど理解。 -- 名無しさん (2011-10-30 14 11 28) ういすきーPかw、すごく良いと思うけどww -- 名無しさん (2011-11-05 08 44 15) 孤立無援…ないのか… -- 名無しさん (2012-02-28 02 58 20) ういすきーっはッ?成る程! -- くるっぽー (2012-03-30 19 21 37) 孤立無援見に来たけどないのか… -- 名無しさん (2012-04-17 17 53 27) 孤立無援って、まどマギのほむらちゃんの曲って聞いたけど、そーなん? -- 珠妃華07 (2012-06-23 22 06 02) この人の作品の良さは、聴いてみないと分からない。荒削りだけど、凄く光るものがある。 -- 竜奇 (2012-06-26 07 45 14) この人の曲よく梨本Pと間違われてるからくやしい…もっと知られて評価されるべき! -- ワフワフ (2012-08-02 14 33 00) まぁ、リスペクトだからしかたない。 でも、この人かなりいいアジ出してんだけどなぁ -- 愛されたいあ (2012-08-06 03 50 39) この人大好き -- クチサケ (2012-10-13 19 03 19) ういすきーwwwww -- 名無しさん (2012-11-30 17 25 42) ういすきーP決定で! -- しの (2012-12-21 14 58 28) どの曲も徹底的にバンドサウンド!素敵! もっと早く知りたかった -- 名無しさん (2013-03-29 22 39 48) ういすきーいいよねwww公開告白も好きだけどwww -- リナ (2013-04-13 16 22 04) ↑おまいは俺かw -- 名無しさん (2013-04-17 18 53 11) ういすきーって本人がタグ固定してない以上、とあるさんでいいだろ。ういすきーってのは梨本さん側も嫌がるかもしれないわけで(こればっかりはわからないけど) -- 名無しさん (2013-04-22 13 08 31) マジでこの人好きw -- 名無しさん (2014-05-03 10 16 52) 「こわれもの」かっこよすぎた・・・!! -- 名無しさん (2014-10-20 21 42 59) 生存が確認できないけど元気でやってるといいなあ -- 名無しさん (2019-10-30 00 50 40) 名前が更新されて見に来ちまった ほんとにな 元気にしてて欲しい 願わくばまたこの人の絵エモいサビの楽曲が聞きたい -- 名無しさん (2019-10-30 14 36 08) 帰ってこないかな。 -- 名無しさん (2022-09-14 11 31 52) 復活してくれよ…… -- 名無しさん (2023-01-16 20 50 09) 名前 コメント
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超能力が科学によって解明された世界。能力開発を時間割(カリキュラム)に組み込む巨大な学園都市。 その街に住む中学生・御坂美琴は、学園都市で7人しかいないといわれるレベル5の内の一人で第3位に位置する超能力者。 電磁力を操るその能力から“超電磁砲”の異名をとる。後輩のテレポーター・白井黒子と共に、学園都市で起こる出来事に(興味本位で)関わり、解決すべく今日も事件に立ち向かう。 とある科学の超電磁砲画像検索 とある科学の超電磁砲動画検索 とある科学の超電磁砲クチコミ #bf とある科学の超電磁砲関連ブログ検索1 #blogsearch とある科学の超電磁砲関連ブログ検索2 #blogsearch2 名前 コメント
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とあるこいのうた【登録タグ GUMI と ビオフェルP 曲】 作詞:ビオフェルP 作曲:ビオフェルP 編曲:ビオフェルP 唄:GUMI 曲紹介 人を愛する事の想いを描いた一曲 心に響くメロディーが特徴 画像はふぃらみんが担当 歌詞 (http //piapro.jp/t/0QfUより転載) 「人を愛すこと」それは単純で 一緒にいたいと ただ願うだけで わかるはずもない 未来までも夢に見てさ きみに恋をして きみが恋をして ぼくらの想いは 形になってく それが何よりの 幸せなんだと気づきながら きみの毎日と ぼくの毎日が 響き合い 想い重なるよ これからの日々を 願い続けてた さよならの 意味も知らないままに 「人を愛すこと」それが全てだと 単純に未来 描きすぎたのは ぼくの気持ちが きみの ホントにまだ 気づいてなくて 「人はいつの日か 大人になるから 子供じみたような 夢は終わるのよ」 だけど夢の 続きを見たくて 今日も眠る 見つめるほど 触れ合うほど 愛しさが募る ほどに きみと ぼくの 心を 感じて 離れたくない その目が 声が 指が 温かさが 心が ぼくを 動かすんだ きみを見るたびに 溢れ出す想い 抑えられず 流した涙も ぼくのこの想いが ニセモノじゃないと ささやくんだ ホントのぼくが きみが大好きで たまらなく好きで 他のすべて 捨てそうになるけど ぼくらの願いを 叶えるためには 探さなきゃ ホントの答えを きみの24年と ぼくの26年が 重なるには まだ 遠いけど いつか辿り着ける 終わらない未来 描きながら 今は 歩いてゆけるよ きっと ずっと 変わらない願いを・・・ コメント 泣ける!!;; -- 名無しさん (2011-09-17 02 49 02) メロディー好き! -- 名無しさん (2011-09-17 13 34 06) 泣ける -- 名無しさん (2011-09-17 17 04 15) 曲調が大好き! -- 名無しさん (2013-06-16 16 57 53) 名前 コメント
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トーマス・ブレーク・グラバー(幕末のイギリス武器商人、阿片) ブリュンヒルデ 曹福田、張徳成(1900義和団事件) アレクセイ・クロパトキン(1904日露戦争) ゲオルギー・プレハーノフ(同上、マルクス主義の父、哲学者) ガポン(1905血の日曜日) (孫文、袁世凱(1905中国革命同盟会と1911辛亥革命)) セルゲイ・Y・ウィッテ(1905日露の末ポーツマス条約) ロアール・アムンセン(南極点到達)
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Blogs on エリカ・ズンネガルド #blogsearch News on エリカ・ズンネガルド シャイー&ゲヴァントハウス管の映像によるマーラー交響曲集 (第1, 2, 4-9番) がBOX化! - TOWER RECORDS ONLINE - TOWER RECORDS ONLINE レパートリー リヒャルト・シュトラウス リヒャルト・ワーグナー [部分編集] リヒャルト・シュトラウス サロメサロメ リヒャルト・ワーグナー ジークフリートブリュンヒルデ Last Update 2021/04/30 16 20ページ先頭へ